萩往還ヘッダ
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私が、少年期から青年期に入った瞬間。

みなさん、こんにちは。エキチョーです。

今朝、桃太郎さんから、当ブログに対して、コメントをいただきました。

私は、もちろん桃太郎さんご自身の事は存じ上げませんが
コメントの内容で、年齢や、故郷が近かったことをが、推察できます。

そのコメントに反応して、こんなエピソードを、懐かしく思い出しました。

私が、宇部市立琴芝小学校6年の、夏のある日
同級生の友人3人(私を含めて4人)で
「自転車で、山口の五重の塔を、見にいこう!」と計画しました。

当日、親につくってもらった弁当と、水筒をリュックサックに入れ
早朝に友人宅に集合。

いざ、出発です。

宇部から山口の五重の塔までの距離は、約40辧
小学生ですので、もちろん日帰りです。

それまで親に、何度か車で山口に連れて行ってもらった経験や
遠足でも五重の塔へ、一度行っています。
「なんとかなるだろう」と、地図なしの冒険です。

当時、宇部有料道路(宇部〜小郡間)は、自転車も通行可でした。

たしか、自転車の通行料は、20円か50円程度でしたが
おおらかな昭和の時代。料金所のおじさん(今の私より若い?)は
見て見ぬふり。スルーパスしてくれました。

宇部有料道路は、出来たばかりの高規格道路。

途中のパーキングエリアもきれいで、池に向かっての斜面は
緑の絨毯のように、整備されていました。

遊び盛りの私たちは、拾った段ボールを、ソリ代わりに
斜面を滑って遊んだり、お弁当を食べたり。

しかし、先のペースの計算が、全くできていなかったので
小郡あたりで、早くも午後3時。

昨日の萩市のような、激しい通り雨が降りました。

小郡バイパスの高架下で、しばらく雨宿りしていると
有人の一人が「疲れて、もう動けない」と、泣き出します。

私を含めた他3人が、泣いた彼を一生懸命励まし
「ここまで来たんだから、目的地までがんばろう!」と
雨上がりに光る田んぼの中の路を、自転車でこぎだします。
泣いた友人は、まだ大声で泣きながら、後をついてきます。

ようやく山口市に入り、大人に五重の塔までの道を
なんども聞きながら、ようやく到着。

さすがに夕方近くで、時間がないのはわかっていたため
すぐに、Uターンして、帰路へつきます。

帰りは、真夏で陽が長いとはいえ、小郡過ぎたあたりから
暗くなってきました。

当時の自転車のライトは、車輪にギアを当てて発電する仕組み。
ライトをつけると、ペダルが一気に重くなります。

しかし、外灯もない国道では、スピードを出した車の通行量が多く
また、段差などがライトなしでは見えないため、身の危険を感じ
ライトはつけっぱなし。

小学生の体力では、本当は限界だっかかもしれません。

ただただ、なんとか帰り着きたい一心で、宇部の家までたどりつきます。

帰り道は、みんな無言で自転車をこぎました。

到着したのは夜中。

途中、公衆電話から、家には連絡していましたが
迎えた両親の目には、涙が浮かんでいました。

そして、翌日、家の近所を自転車で走ったとき、劇的な変化に気づきます。

昨日まで、急で長い上り坂だと思っていた道が、ものすごく小さな
小山に感じます。

遠いと思っていた友人宅が、すぐ近くに感じます。

あの山口までの道のりに比べれば、なんて事ありません。

少年期から、青年期の扉の前に立った瞬間だと、振り返ります。

その後、人生で、良いことも、悪いことも、色々な経験をしました。

特に、悪いことは、強烈でした。

しかし、そのことがあって以降、たいていの悪い事は
「なんて事ない。」と思えるようになりました。

山口まで、一緒に行った友人の一人は
現在東京で、大きな不動産業の仕事をしているそうですが
もう、30年以上、会っていません。

別の一人は、東京の大手広告代理店に就職し
テレビなどに出演してましたがその後、宇部に帰郷。
後、失踪して、現在、行方がわかりません。

そして、小郡で泣きじゃくった友人は、高校のあたりから
アウトローな世界に足を踏み入れ、体に墨を入れたと聞いています。

みんな、年齢的には、青年期と壮年期が過ぎ、中年期です。

今、帰り道の、小郡あたりでしょうか。


| エキチョーの正体 | 16:06 | comments(2) | - |
コメント
コメントありがとうございます。
この歳になって、ペース配分が上手になりました。
小郡〜の帰路は、少し余裕をもって自転車をこぎます。
これからも、よろしくお願いします。
| re:桃太郎さんへ | 2011/06/29 8:33 AM |
昔の大人、、親も含めておおらかだったんですね。。高校生も小学生も、あの頃は「ネット検索」なんてしませんからね〜。根拠の無い自信・・世間知らず・・で、いい体験ができたのでしょうねぇ^^
しかし・・もう小郡まで帰ってきてるとは・・
| 桃太郎 | 2011/06/28 10:06 AM |
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