萩往還ヘッダ
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植草達郎氏の萩黒。
衝撃的な焼きものを目にした。

萩焼作家、植草達郎氏の萩黒の茶碗。

植草氏と初めてお会いしたのは、今から約10年前。

広島から萩に越してきて間もなく
知人との食事の席で、偶然紹介された。

まんまるな目をキラキラ輝かせながらの
優しい笑顔が印象的な方だった。

その後、何度か窯元にお伺いし
窯出しのときにいただいた食器を今も愛用している。

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▲植草氏の小皿。

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▲同中皿。白釉が美しく桜色に窯変している。

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▲同四方皿。

どれも、当駅のパンフレットに掲載した写真で
自宅でも日常的、頻繁に使わせてもらっている。

私よりひとまわり年上なのに
クセのある私と、いつもにこやかに接してくださる優しい方。

横浜市出身で、現在は萩で「草胆庵」で築窯され
奥様と創作活動していらっしゃる。

5年ぶりに、訪ねてみた。

「草胆庵」は、当駅から車で15分ほど。

遠くはないが、山懐にあるため場所はわかりにくい。

「阿武川の支流の小川沿いに山を登って
しばらく行って、あぜ道みたいな道を登った突き当り。」

これしか説明のしようがない。

あらかじめ電話入れて訪問すると
いつもの笑顔で迎えてくださった。
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▲植草達郎氏。

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▲小さな展示場。

その日は、ちょうど窯に火を入れられたところで
薪をくべる作業を奥様とバトンタッチしていただき
1時間ほどお話しをお伺いした。
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▲登り窯。

周囲には、薪が壁のように高く積まれている。


▲火炎。

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▲窯の神様への御供物。

さて今回、久しぶりに植草氏の窯元を訪問した理由は
萩焼の酒器の談義につきあっていただくため。

しかも、「黒」。

風の便りに、植草氏がこれまでにない「萩黒」に
たどりついたという噂を耳にしたからである。

茶陶の世界では、「黒」は特別の意味を持つ色で
千利休の侘び茶の理念の黒楽や瀬戸黒など
先人たちが人生をかけて極めようとした領域の色。

話し始めて30分ほどして、植草氏が私の目の前に
一客の茶碗を出してくださった。
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▲萩黒茶碗。

「え?」

感覚の全てが、この器に吸い込まれた。

次に、宇宙に放り出された。

植草氏の奥様から一冊の雑誌をいただいた。

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▲焼きもの専門誌「TAIKI PLUS」。

最高レベルの専門誌で、日本語と英語でコメントが併記されている。

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▲植草氏の特集ページ。

編集者の玄人目にも、絶賛してある。

植草氏は、この4年間、この「萩黒」を追及してこられた。

写真の作品は、原則未公開、非売品。

別の萩黒の作品は、ごく一部流通したそうで
奥様いわく、どんなに安くても30万円からはるか上。

植草氏に、「タダでちょーだい!」と云ったが
くれなかった。

ただ、いつか「萩黒のぐい呑み」を作っていただくことを
お願いした。

「何年先でもかまわない。」と、付け加えた。







| 萩焼 | 17:48 | comments(0) | - |
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