萩往還ヘッダ
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内村慎太郎。氏の「道」。

古陶磁に憧れ、朝鮮・李朝そして桃山時代のやきものに陶酔し
この道に入りました。
遥か昔、高麗陶磁が日本人特有の美意識に見出されたように
その受け継がれてきた感覚を大切にし、多くの方々に感動していただける作品を
生み出したいという一心で、李朝・高麗・唐津を中心に作陶しております。
其の想いが伝わりますことを切に願います。

雷山房HP 内村慎太郎氏の挨拶文より

先日、唐津焼の新進気鋭作家、内村慎太郎氏の山居窯を訪ねた。

窯は福岡県糸島市と佐賀県佐賀市にまたがる脊振山系に属する
雷山(らいざん)の中腹にあった。

雷山は、山全体に雷神が鎮座すると考えられたことから
この名がついたそうだ。

当日は、梅雨入り前だったが、空から小さく柔らかな雨粒が
一日絶え間なく降り注いでおり、それが新緑の翠を際立たせ
山麓の清廉な滝に水を注ぎ、苔むした黒い大岩を洗っていた。

氏とは、広島の個展で偶然出会い、今回の訪問が二度目の面会。

抹茶の接待を受け、歓談した後に、いただいた酒器を紹介する。

どれも「唐津焼」を代表する手法の酒器。

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▲「朝鮮唐津」たちぐい呑。

朝鮮唐津とは、黒釉の上に、藁灰釉をかける技法。

焼成時にこの二つの釉薬が絶妙に交わる景色がみどころ。

藁灰釉は白色系の色を呈するが、これが山吹や青みがかった
多様な色に変化する。

仕上がりの加減が非常に難しく、本作は、40客窯にいれた内
唯一とれた1客との事。

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▲見込み。

斑(まだら)模様と、ふりかった灰が色を呈している。

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▲高台付近。

氏いわく、流れた釉が「黒曜石」のように美しいとの見方。

続いての作品はこちら。
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▲「井戸」盃。

井戸茶碗とは、深く大振りな器で、器体は琵琶色。
高台の付近の生焼け状の「梅花皮(かいらぎ)」など、お約束がある。

陶磁器(土器や土偶を除く)の国宝は、15点しかないが
朝鮮李朝時代の大井戸茶碗(通称:喜左衛門井戸)は
その1点の大名物として有名。

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▲「梅花皮」。

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▲見込み。

石爆(いしはぜ=焼成時、小石がはじけた部分)が数か所。
うっすらと、白い目跡も確認できる。

轆轤目の品格よし。

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▲「黒高麗(くろごうらい)」。たちぐい呑。

落ち着いた艶消しの黒に、さまざまに色景が潜伏する。
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▲翠を呈した口縁〜見込み。

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▲高台付近。

フランスブルゴーニュの濃い赤ワインのようなバーガンディー。

奥から、焼きあがった新作を含め、ぐい呑だけで
40客〜ほど見せていただいた。

「お値段は、お任せします。」と、この3客を前に出した。

正直、驚くほどの廉価で譲っていただいた。

ちょっとした寿司店で、酒呑み2人で1通り楽しむほどの値段。

氏は、1975年生まれ。37才。

「道の途中」と、謙遜されたのか。

芸術には、様々な「極地」が存在する。

整然とした調和の「極地」。
大胆なゆがみやひずみの「極地」。

圧倒的な存在感の「極地」。
ひそやかなささやきの「極地」。

私は内村慎太郎氏のやきものに
作為の外に出現する「ゆらぎ」を感じる。

「ゆらぎ」は、私の最も好きな芸術の「極地」のひとつである。

(追記)
後日、共箱を誂え、令状と共に作品が送られてきた。
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| 「ぐい呑み」コレクション。 | 19:01 | comments(1) | - |
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| - | 2018/06/16 10:18 AM |
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